HANA Express Editionのインストール（CALを使って）

 HANAのトレーニングにはほぼすべてのオプションが無償で使えるHANA Express Editionが最適、ということで最も簡単な動作環境を得る方法の説明。

この記事は、opnSAPというSAPトレーニングサイト(無償)のHANA Application Developmentコースのハンズオンを実行するための環境構築方法。

HANA Express Editionには、以下の3つがある。

1. バイナリー版
2. VM版
3. CAL版

バイナリー版、VM版は名前から想像がつく通り、OSかVMにインストールする。CAL版は、SAPが提供するサイトで、SAP製品や製品組合せ環境をAWSとかAzureとかに構築してくれるもの。自力でバイナリー版をAWSやAzure、GCPの持って行っても同じような環境ができるが、それをサービスとして提供しているので非常に簡単。

手順

1. SAP CALにアクセス。（ https://cal.sap.com/ )
2. ログオン(SAPの発行するsidとやらが必要)

3. SAP HANA Express edition 2.0 SPS03 for openSAPのCREATE INSTANCEクリック
   

4. アカウントを作ってなかった！Accountsをクリック。
   

   

5. Create Accountをクリック
   

6. AWSでIAMユーザを登録し、アクセスキーをダウンロードしておく。
   https://aws.amazon.com/jp/developers/access-keys/
7. AWSで取得したUser nameをNameへ、Access key IDをAccess Keyへ、Secret access keyをSecret Keyへ入力。Cloud ProviderはAmazon Web Servicesを入力。
   

   

   Test ConnectionをクリックしてValidのメッセージが出ればOK。
   STEP2ボタンをクリック。

8. 自分のSIDが表示されていることを確認。無いときはユーザをAddする模様。

   
   Reviewをクリックして次へ。

9. 確認して、Createをクリック。

10. Account作成完了
    

    

11. 4.の画面に戻り、先ほど登録したAccountを選択

    

12. I Acceptをクリック
    

    

13. インスタンスを作るための情報入力
    

    
    ここで入力するパスワードは、後にRDP接続するWindowsへのログインで必要なので覚えておく。（すぐ上に、IAMのユーザーアカウントを入力するために、Administratorとこのパスワードが結びつかない。）

14. praivate keyの生成
    
    praivate keyはサイトに保存し、ローカルにも保存しておく。

15. 出来上がり。
    
16. AWSから見ると、
    

    

17. 15.からCONNECTをクリックすると、
    

    ここでもう一度ConnectをクリックするとRDPファイルがダウンロードされる。 
    
    くどいが、Administratorのパスワードを、一般的な方法であるAWSコンソールからWindowsパスワードを復号化する、でやってはだめ。14.で入力したパスワードが正。

(了)

2019.04.02.