やる気の出るWebIDEになった話

SAP社のインメモリーDBMS&プラットホームであるHANAの開発環境WebIDEの話。

このツールは、かれこれ5年くらい(?)の歴史はあるのですが、どうにも手を付ける気がしない製品でした。それは質の悪さとか使いにくさとかではなく、インストールと初期設定がわかりにくい、ということ。

ところが、昨年の11月に、XSA and SAP Web IDE For SAP HANA 2.0 SPS 03 Feature Revision 1という、WebIDEとその動作基盤(速い話がAPサーバ)であるXSAだけのリリースが出て状況が変わってきた。インストール方法や説明のyoutubeムービーも納得いく状況になってきた。

主なトピックは以下の通り。

  • 今までは、versionまたはSPSによるリリースで新機能を提供しRevisionではセキュリティ、パフォーマンス、バグの修正のみを提供という伝統的な方法だった。XSAとWebIDEは独立したインフラを持っているので、独立して機能拡張ができるため、HANA本体の機能拡張のタイミングを待つ必要は必ずしもない。このようないきさつで、XSA+WebIDEの機能追加がHANAデータベースとは無関係に行われることになった。
  • 最新のパッチリリースXSA Runtime (1.0.97) and SAP Web IDE for SAP HANA (4.3.57) は、2018/11/2の週にリリースされた。
  • このリリースには、重要な新機能が含まれている。以下参照。

    blogs.sap.com

  • このrevisionを使用するためにHANA側のアップデートは必要ない。もっと言うなら、このrevisionは以前のバージョンへの互換性を維持しており、1.0SPS12までサポートする。
    つまり、XSAやWebIDEのアップデートのために使用中のデータベースを更新する必要が無い。(これが一番重要と思われ。)

 

ということで、しばらくXSA and SAP Web IDE For SAP HANA 2.0(以降WebIDE for HANA)を追っかけてみようと思います。

 

2019/01/24