Persistent memory対応
インテルOptane DC Persistent memoryについて調べる機会があったので、HANAの対応も含めてまとめ。
インテルOptane DC Persistent memoryとは?
- Optaneはインテルが開発した不揮発性メモリーチップ3D Xpointを用いた記憶装置。
- Optane SSDとOptane DC Persistent Memoryの2種類がある。(こっちは今回対象外)
- Optane SSDは、PCIExpressなどにつなぐ記憶装置でNAND型フラッシュが競合。
- Optane DC Persistent memoryは、DDR4互換のDIMMスロットに刺すメモリーで、DRAMと対抗を為す製品
- Optain DC Persistent memoryはDRAMよりは遅い、NAND型フラッシュよりはるかに速い
- DRAMより安価、大容量システムがより低コストでできる
- サーバ構成はDRAM+Persistent MemoryになるーPersistent Memoryはちょっと遅いメインメモリー、両者の差はOSやハイパーバイザーが吸収する
- 最大512GB/DIMM(DRAMでは128GB)
- 最大3TB DRAM/CPU(DRAMでは,1.5TB)
- 2ソケットシステムで6TBを提供できる
- 8ソケットシステムで24TB(DRAMでは12TB)
- App DirectモードとMemoryモードがある。
- App Directモード アプリケーションの対応により、不揮発性メモリーとして使う。
- Memoryモード アプリケーションの変更なく、最大512GBまでの揮発性メモリーとして使う。
HANAのPersistent memory対応とは
- HANA 2 SPS03から対応
- カラムストアのメインストレージをPersistent memoryに配置できる。
- iniファイルでpmemをenableにすると、メインストアの場所を/mnt/pmem0、/mnt/pmem1とか指定できるようになる。
- Pmemに置く単位は、全部、テーブル単位、パーティション単位、カラム単位、が指定できる。
- 最大の効果は、HANA起動時の"Lazy load”、つまりディスク上のデータボリュームからDRAM上にデータをロードしインメモリDBを構築する過程が不要になる。ベンダーのテスト計測では、6TBのHANAシステムの起動時間が50分から4分に。
分からないのは、メインストアをDRAMよりもlatencyが大きいとされるPersistent memoryに置いた時の性能低下の客観データが無いこと。マニュアル見ても、大したことない、ような記述しかない。
そうなのか?